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税の話


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先日、各地で二十歳の集いが開かれましたが、興味深い統計がニュースで紹介されました。
『いま、関心あるニュースは何ですか?』
1位 少子化対策 2位 経済・金融政策 3位 働き方改革・女性活躍推進 
(株式会社マクロミル調べ インターネットリサーチ 2023年の二十歳の集いの参加者対象)
少子化対策、女性活躍、経済金融、どれも今とても大切なテーマですね。SDGsのテーマとして、ジェンダー平等もこの数年で日本社会にも浸透してきました。少子化も、23日の通常国会で岸田総理が所信表明演説の中で発表されました。従来とは次元の異なる少子化対策、その財源は?若者の関心も連日報道されるニュースに関心が移っているのでしょうか。これからの社会のテーマとして大切なこと、解決すべきこと、そのためにはお金が必要。こうした流れの中で、税に対する関心も高めていってもらいたいと思います。税については、公民の経済分野でも学習しますが、小中生にとってはまだまだ遠い話ではないでしょうか。そこで、一冊お勧めの本があります。
岩波ジュニア新書 『財政から読み解く日本社会-君たちの未来のために』 井出英策
戦後の財政の流れからわかりやすく書かれており、特に高度経済成長期の所得倍増計画の話、バブル経済期の公共投資の話は面白いです。そして、これからの社会保障、教育、どんな日本社会にしたいのかが語られていきます。豊富な具体例が肉付けとなり、より理解が深まるのではないでしょうか。丁度、ニュースで取り上げられている話題ばかりです。いろいろな視点から理解を深めていきましょう。    
余談ですが、他の国にはこんな面白い税制度があります。いくつか紹介してみましょう。

①ポテトチップス税(ハンガリー)
 国民の健康維持のため、肥満防止が目的だそうです。ポテトチップスに限らず、スナック菓子、清涼飲料など、糖分や塩分の高いものが課税の対象です。
②渋滞税(イギリス)
 イギリスのロンドンで渋滞緩和を目的として、導入されました。あらかじめ特定のエリアを決め、そこを走る際に一日ごと税を支払う必要があります。
③ソーダ税(アメリカ)
 アメリカのバークレー州で糖尿病や肥満の対策として導入。

自分たちが将来働いて納める税金がどう使われるべきかを考えるには、今から税金の仕組みや生活の中で何が使われているかを考えておきましょう。
                                                             
下土狩校 小林一弥