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御殿場校事典~国語編~


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一般に、国語の勉強が難しく感じるのは、何をすればよいのかはっきりしないからです。社会のように暗記中心ではないし、数学や理科のように公式を使うわけでもありません。何が大事なのか、何を覚えればいいのか、よくわかりません。勉強で対象になっているものは、ふだんの生活に使っている日本語ですから、「なんとなく」わかるような気になってテスト勉強も後回しにしがちです。結果として点数もあまりよくない場合が多いです。しかし、特に定期テスト対策としての国語の勉強法は確実にやるべきことがあります。それは観点別評価で「知識・技能」と位置づけられる問題に対する練習です。具体的には、指示された範囲の漢字の読み・書き。文法として「文節」「用言の活用」など。詩の形式としての口語自由詩、表現技法としての擬人法。現代文の作品名、作者の氏名。古文の本の名前、作者名、その時代名。現代仮名遣いや用語の意味。(漢文も同様に。)敬語の尊敬・謙譲・丁寧語の区別など。知っておかないと書けない事柄です。難しい漢字も正しく書けるようにしておかないといけません。そして、知識的な問題以外としての読解問題に関してです。一般の国語のテストなら初めて見る文章からの読解問題になりますが、定期テストの場合は、一度本文の学習を学校の授業でやっています。よって対策として、授業ノートなどを見てどんなポイントだったかを復習しておきます。授業中にやった問いとその答えは覚えておきましょう。学校のワーク練習も必ずやっておきます。さらに、国語のテストの記述問題で気をつけるべき解答方法についてお伝えします。それは、問題の解答法は問いの形に合わせないといけないというルールです。具体的な例で、実際の問題を参考にして考えてみたいと思います。中学3年生の詩・「岩が」の単元です。次のような問いが今度の中間テストで出たとします。
【問】
詩・「岩が」の中で、岩と魚は、流れに対しての逆らい方として、「それぞれに特有な そして精いっぱいな 仕方があるもの。」とあるが、岩と魚の流れに対する逆らい方は、どんな点が特有な仕方と言えるのか。岩と魚のそれぞれに関して二十五字程度で書きなさい。
学校の授業でやった内容ですから、答えはわかっています。「楽勝だね♪」と思いながら、字数に気をつけ、例えばある生徒がこう書いたとします。
【答えの例】
(岩)「動けないので、流されないように流れにたえている。」
(魚)「強靭な尾を使って、川上へと流れに逆らって泳いでいる。」
皆さんは、どう思いますか?正しそうですよね。でも、気がついている方もいるかと思いますが、残念ながらバツです。どうしてでしょうか?それは問いの形に解答が対応していないからです。問いでは「どんな点が」とあります。つまり、答えの文末を「~な点」としなければならないのです。
【模範解答例】
(岩)動けないので、流されないように流れにたえている点。
(魚)強靭な尾を使って、川上へと流れに逆らって泳いでいる点。
このことは、毎回、国語のテストにおいて、十分に注意しないといけません。いわば、注意力確認テストみたいなものです。設問を読んだら、問題文のたずねている箇所に線をひき、解答欄の最後にその文末を先に書きましょう。例えば、問題文に「どういうことか。」とあれば、そこに線をひいて、解答欄の最後のところに「…こと。」と書いておきます。その文末に合うように解答部分をさがします。また、「なぜか、理由を書きなさい。」とあれば、線をひいて解答欄の最後に「~から。」と書きます。それにしっかり合うような部分を本文中からさがします。この作業をすることでミスは激減します。また、さがすべき箇所も見当がつきやすくなります。以上のことを頭に入れ、なるべく早くからテスト対策を始め、高得点を取っていきましょう。
御殿場校 澤味 進