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「練習する・プラクティス」とは?


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先日、イギリスの小さい子が最初に読むという、子ども用の英語辞書を買いました。題名は The Usborne First Illustrated English Dictionary and Thesaurus.というもので、「アスボーン社の初めてのイラスト付きの英語辞書と類語辞書」という感じです。字を覚えたての子どもが何かを調べたいと思って、これを見ればイラストがついているので、絵本を見るような感じで読むことができる辞書です。難しく言うと「英英辞書」ですが、母語が英語というだけで、日本の子どもが子供用の国語辞書を見るのと同じです。この辞書は、子ども用ですから説明がわかりやすいです。また、英語の説明は、概して日本語に比べて明快に説明します。いくつか見てみたいと思います。
まずは、パンダを調べてみます。panda (パンダのイラストがついていて)A panda is a black and white bear. Pandas live in China and eat bamboo.「パンダは白黒の熊です。パンダは中国に住んでいて竹(笹)を食べます。」わかりやすいですよね。
もちろんイラストの使えない一般的・抽象的な語句も説明されています。例えば、この辞書の一番初めにある語句は able(エイブル)です。これは be able to ~と熟語で使い「~することができる」という意味で、can に置き換えられますが、説明を見てみましょう。
able  If you are able to do something, you know how to do it.「何かをすることができるということ、それは、そのやり方を知っているということ。」これを見て、この間、中3の英語の授業で不定詞の応用の「how to ~」の導入に使った形と同じだということに驚きました。さらに、毎日、授業ごとに関わる「プラクティス」practice「練習」はどう書かれているでしょうか。practice  If you practice something, you do it again and again so that you get better at it.「何かを練習するということ、それは、前よりも上手になるために何度もくり返しやること。」うわっ、はっきりしていますね。ここで言われている「練習」のポイントです。①目的は上達、より上手になること。②そのために何度もくり返すこと。明快ですね。部活での技能面での練習も、学習でのそれも、常にこの2つを意識して行いましょう。ただ、目的意識なしで機械的にくり返していても上達はしないし、上達だけを願ってボーッとして、何もしなければ伸びませんよね。練習するにあたっての当たり前の2点をしっかりと押さえましょう。

例えば、みなさん、学校の課題として、よくやっている「漢字の練習」を考えてみましょう。あれは、本来「書けない漢字を書けるようにする」練習ですよね。それなのに、もしかして、ただ機械的に量を増やすだけに向かっている人はいませんか?学校へ提出する課題ですし、ぜひ「練習」の本来の意味に合うようにがんばっていきましょう。学力の上達を目指し、昨日より今日、今日より明日へとアップする!それが本当の練習・プラクティスです。

御殿場校 澤味 進