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ヘアドネーション


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秋の夜長、生徒の皆さんどんな時間を過ごしていますか?物思いにふける、読書をする、勉強により一層励むなど様々な時間の過ごし方があると思います。今日は深まる秋、紅葉が山々を彩るかのごとく、誰かの心にそっと彩りを添えるそんなエピソードを紹介したいと思います。

ある日、小学生の女子生徒が長かった髪をバッサリと切って塾にやって来ました。それを目にした瞬間私は「あ、髪を切ったのね!とてもよく似合っているよ。」と思わず声をかけました。

英語の授業が始まり、What’s new?と題し、日々の生活や学校で感じたことなどを一言ずつ発言するコーナーで、その生徒は髪を切ったこと、そしてその髪を寄付したことを話してくれました。寄付する髪の長さには規定があり、31㎝以上でないと受けとってもらえないそうです。そのため彼女の髪は思ったより短くなってしまったと。

私は思わずどうして髪を寄付しようと考えたのか聞いてみました。すると、あるYouTubeの動画を見てヘアドネーション(髪の寄付)と言う制度があることを知り、自分もその制度を通じて誰かを助けることができるのではないかと考え決めたそうです。私は、その言葉を聞いたとき、彼女の純粋な思いに感動で胸がいっぱいになりました。そして、こんなにも純真な心を持つ生徒との出会いに心が温かくなって行くのを感じると同時に、その気持ちを大切にしなくてはならないと強い責任を感じました。

もうすぐ寒い冬がやってきます。木枯らしの吹く季節、私も誰かの心にそっと寄り添えるような、温かい気持ちを持つ人になろうと誓う、秋の一日でした。

富士高前校 栁澤英子