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知的好奇心を高めよう


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思い返せば小学生の頃、ワクワクドキドキしながら、土曜日夜に始まる歴史のクイズ番組の開始を待っていたものです。ピラミッド、ツタンカーメン、スフィンクスすべての情報が当時の私にとって新鮮でした。インターネットの使用が一般的でない時代、世界の様々なことをリアルタイムで知ることができる媒体(ばいたい)はテレビだけでした。そのテレビ番組の中で紹介された内容を見て、「この国の歴史にはこういう事件があったのか」「この地域にはこういう習慣があったのか」と当時小学生ながら、いまだ行ったことのない国や地域に思いを馳(は)せていました。
あることをきっかけとして、問題関心は育っていきます。そして行動力へと変化していきます。これから生きていく中で、どんな人やモノと出会うのか、そしてインスパイアされる(刺激を受ける)のか、非常に大切だと今感じています。

 授業では、問題関心を高めるためにも、See-beの動画を紹介し展開しています。(1年生のエジプト文明の授業の例です。)
教師:「エジプトと言えば?」
生徒:「ピラミッド」「スフィンクス」
教師:「エジプトはどんな気候?」
生徒:「砂漠だから暑い。」
教師:「砂漠の中にピラミッドがあるのはよく映像で出てくるね。では、なぜ、砂漠の印象が強いエジプトで作物が育つのか?その謎がここにあるんだ。」
(※エジプトは北部の地中海沿岸を除き、砂漠気候に属します。)

四大文明の授業では、ギリシャの歴史家ヘロドトスの「エジプトはナイルのたまもの」という言葉を紹介します。動画では、蛇行(だこう)するナイル川の様子が流れ、当時のエジプトの人々にいかに大きな影響を与えていたかを伝えます。ではなぜ「たまもの」なのか?それは上流から栄養分をたくさん含んだ土を運んでくるからです。日本貿易振興機構(JATRO)によると、2017年の農作物収穫量統計では、「トマト5位、タマネギ5位、オレンジ7位、コメ15位、ブドウ15位などが上位に入っており、農業も基幹(きかん)産業の1つになっている」そうです。砂漠のイメージが強いエジプトですが、ナイル川の氾濫(はんらん)によって、恵みがもたらされ、農業が盛んになっています。

何かをきっかけとして自分の問題関心を高め、「なぜだろう?」と考えてみることが大切です。そうして、知識は身についていきます。授業では、「知識の引き出しを多く持とう」と伝えています。もし取り上げた事柄と関連する問題が出た時に、「あの時やったことだ!」と引き出しをすぐに開けることができたら理想ですね。さあ、今日の授業でも、See-beで様々な動画を紹介していきます。知的好奇心を高め、知識のつながりを作っていきましょう。