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見るのではなく観察するのだ!


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『君は見ているだけで観察していない。見ることと観察することは、はっきりと違うのだよ。』これは小説シャーロック・ホームズシリーズで、よくホームズが相棒のワトソン博士にいうセリフです。小学生の夏セミナーでもシリーズの1つである『踊る人形』を読みましたね。

先ほどのセリフを英語表記にすると、『You see, but you do not observe. The distinction is clear.』となります。同じ「見る」という言葉でも、単語の使い分けがあります。動いているものを見るのはwatch、ピンポイントに注目して見るのはlook、そしてなんとなく視界に入るものを見るのはseeです。同じものを見ていても、見るときの意識の差によって情報量が変わってくるので、別の単語で表現しているのかもしれませんね。

勉強では、この情報量の差が重要になります。集中して取り組むか、ぼーっとしながら取り組むかで同じ時間勉強しても、力がつくか、つかないかの差につながってしまいます。なぜここは複数形なんだろう。この単語はなぜ別の単語に変わったんだろう。ただテキストを見るのではなく、違いや疑問に気づき、それを解明することでより印象に残り知識になります。その知識は自分で文章を書くときにも、気をつけなければいけないポイントとして丸つけをする前から意識できます。テストだと得点アップにつながりますよね。物ごとをよく観察して見極めることは重要なことなのです。

小学生の英語の授業では、生徒たちに宿題の丸つけ・解き直しまで終えて持ってくるよう伝えています。しかし確認してみると、丸がしてあっても記号を忘れていたり、スペルミスがあったり…。ぜひみなさんも名探偵になって、よく観察しながら丸つけをしてください。

注)observe ~に気づく・~を観察する
  distinction 区別・相違
  clear はっきりした・分かりやすい     (引用:O-LEX英和辞典)