みなさんは「運」を信じますか？成功すれば運が良かったなと思うし、失敗すれば運が悪かったなと思うことがあると思います。この「運」に注目した研究が、イグノーベル賞を受賞しました。今回はこの研究を紹介したいと思います。
その研究では『なぜ最も才能のある人ではなく、最も幸運な人が成功することが多いのか数学的に説明したこと』という題で研究されました。内容をまとめると以下のようです。

『なぜ最も才能のある人ではなく、最も幸運な人が成功することが多いのか数学的に説明したことについて』
何か飛びぬけた才能を持っている人の人数は全体の中では少なく、ほとんどは中間的な人である。また成功した人の一例として億万長者があげられる。お金持ちの人の人数も全体の中では少なく、ほとんどが中間的な人や貧困層の人である。この2つの人数の割合をグラフにすると、幸運な人・お金持ちの人の割合が少なく、中間的な人の方が多い同じような形になると予想されるが、実際には全く異なる形になる。ここに「運」という要素が関係しているのではないかと考え、運の量を変えながら数学的にシュミレーションした。結果は才能がある人よりも運の回数が多い、つまり幸運な人の方が成功しているとなった。

生活している中で、なんとなく運の良さ悪さを感じていたことが、数学的に証明されたということですね。この研究を見ると才能を磨いたり努力を重ねたりしても、運良く適切なタイミングや場所にいなければ、成功する可能性が低いということが分かります。逆に運良く適切なタイミングや場所にいれば、成功する可能性が高いということです。普段勉強をしていて、「この知識何に役立つんだよ…」と思うことがあるかもしれません。しかし運良く成功するチャンスがめぐって来た時に、「あの時やっておけばよかった！」と後悔したくないですよね。いつでも自分が成功するタイミングを逃さないためにも、準備をしておく必要があるのです。

３年生は自習室に毎日来る生徒が増えてきました。そんな先輩たちを見て、１・２年生からも自習室を使いたいという生徒が増えています。どの学年でも成功するチャンスを逃さないために、今の勉強にしっかり取り組みましょう！

裾野校　依知川 杏