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百聞は一見にしかず


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現在、沼津本部校では、小学生たちが「ことわざ・慣用句コンテスト」に向けて一生懸命取り組んでいます。授業の合間に教室に貼ってある範囲表を見て練習したり、「今日はこれを覚えてきたんだ!」と報告に来てくれたりしています。本番までもう少しです!みんなで頑張ろう!
さて、私はことわざの中で、「百聞は一見にしかず」が一番好きです。
「人から何回もその話を聞くよりも、一度実際に自分の目で見てみたほうがよくわかる」という意味の言葉ですね。私がこの意味を実感したのは、実家である東北へ車や電車で帰省するようになったときのことです。
私の実家は東北の山形県です。山形県の中でも海側のほうですので、日本海側をひたすら走って実家に帰ります。その際のルートとして群馬県から新潟県に入る道をいつも通っているのですが、冬場にこの道を通ると何とも素晴らしい景色を見ることができます。
その景色とはまさに、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」の景色そのものです。日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の代表作「雪国」の冒頭の一文ですね。国境というのは今でいう県境であり、「雪国」の冒頭文も群馬県から新潟県に向かう国境の景色のことを言っている、と言われています。県を一つまたいだところで景色がガラッと変わるわけではないだろう。昔の私はそう思っていました。ところが、実際に自分でこの県境を通り初めてこのトンネルを抜けた時、その圧倒的な景色を前に「川端康成の世界だぁ!」と感動したものです。
学校や塾では色々なことを勉強しますが、実際に目で見て、耳で聞いて、肌で触れてみると、習った知識がより深くなることはよくあることです。疑問に思ったことを一生懸命考え抜くことも大事ですが、時には足を動かして実際に経験してみることも大切なことだと思います。ちょっとした感動から、思わぬ気づきがあるかもしれませんから。