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万年筆と私


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最近は文房具ユーチューバーの活躍もあり、特に中高生における文房具人気が広まっています。私も文房具が昔から好きなので、ブームによって新しいものが開発されていくのはとても楽しみです。

その一方で、これまで全く手を出さずにいたのが『万年筆』でした。何となく手入れが大変そうであるという印象や高級品といったイメージからその世界に踏み込めずにいました。しかし、YouTubeの動画をきっかけに万年筆を手にするようになりました。
万年筆は筆圧をかけずに長時間筆記できるという優秀な筆記具でありながら、ボールペンのように一般的に広がっていかない理由として、インク補充や洗浄が大変、携帯に不向きな構造(気圧の変化でインク漏れがある等)やペン先の個体差等があるようです。つまりは不便で手入れが面倒なのです。

しかし、その面倒を楽しみの一つとして受け入れてしまうととても面白みが出てきました。特に不思議なのがペン先の違いです。始めは少し引っ掛かりのあるカリカリしたものよりもサラサラ書けるものの方が気持ちいいと思っていました。しかし、いろいろ試しているうちに細い字はカリカリの方が書きやすいかなぁ等とそれぞれの個性を受け入れながらその良さを活かせる場面を考えるようになりました。そうなると、あらゆる万年筆が魅力的でどれもが好きな1本と思えるようになってきたのです。

そして、この感覚は生徒とのコミュニケーションにとても似ていると感じました。子供たちの個性は様々で同じ声掛けをしても反応は異なります。その子の好きなことは何なのか、苦手なことは何なのか、自信を持って話をしてくれる話題は何なのか。そういったことを知って声をかけていくうちに、一人ひとりの魅力を感じその子の未来のために力になりたいと思うようになります。彼らの目がキラキラと輝く声をかけてあげられれば、真剣に頑張る姿で応えてくれるのが子供たちです。もちろん、様々な個性を前に難しいことも沢山ありますが、だからこその我々の存在だと思っています。

9月からはまた新たな仲間も加わりこれからの授業も楽しみです。そして、生徒たち一人ひとりとしっかり向き合って、教室をキラキラした目でいっぱいにしていきたいと思います。