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その1秒を、その1点を・・・


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「その1秒をけずりだせ」
この言葉を聞いたことがありますか?
スポーツファン、特に駅伝ファンの間では、一時話題になった言葉です。
これは2011年度の東洋大学チームのスローガンです。東洋大学は前年の箱根駅伝において、早稲田大学に21秒差で負けてしまいました。その悔しさの中から生まれた言葉だそうです。
東洋大学を率いる酒井監督は、当時を次のように振り返っています。
「2011年度のスローガンは、「その1秒をけずりだせ」に決まりました。箱根駅伝の敗戦を振り返ったとき、選手たちからは「全員が1秒、1秒を大切にしていれば……」といった言葉が聞かれました。
「21秒」は1人でも何とかできる差です。でも、「俺が何とかできた」ではなく、「1秒をみんなで背負う」という思いから、「その1秒をけずりだせ」が誕生しました。
走った10人だけではない。指揮した私はもちろん、サポートにまわった部員にも背負うべき責任がありました。そこで、「自分たちから何かできないか、生み出せないか」という意味で「けずる」という表現にしました。初めは「1秒をけずりだせ」でしたが、後から「その」を前に付けました。
「その」に込められた思いもあります。
人と場面を「その」に当てはめてみる。人ならばライバル、お世話になっている人、または誰かに勝利を届けたいとイメージするのもいいでしょう。場面ならば勝ったシーン、負けたシーン、思い出のシーンなど。「こうなりたい」と想像しながら、それぞれの思いを込めようという意味で、「その」を入れました。・・・」

今中3の受験生たちは、自分の夢や目標のため、または周りの人たちからの期待に応えるために、必死で戦っています。しかし、時には思うような成果が得られないこともあります。でも、あきらめたらそこで終わりです。どうしたらできるんだろう、やれるんだろう、と必死に考えなければなりません。どうしたら1点でも多くの点数がとれるのか、必死に頭を使うのです。その努力の先に、欲しいものはあるのだと私は思います。

だから、「その1点をけずりだせ!」
三島総本部校 岡本昌仁