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自ら処する所


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人の賢不肖(けんふしょう)は 譬(たと)えば鼠(ねずみ)のごとし 自ら処する所にあるのみ
上記の言葉は今からおよそ二千年前、漢代の歴史家、司馬遷(しばせん)の著書『史記』の第二十七巻李斯(りし)列伝にある有名な言葉です。

この言葉を残した李斯(りし)という人物は、楚(そ)という国の貧しい家に生まれ、若い頃は郷里の小役人でした。彼は、役所のトイレでよくネズミを見かけました。そのネズミは人糞しか食うものがなく痩(や)せこけており、しかも人間や犬の気配に怯(おび)えて、いつもビクビクしながら生きていました。ところが、たまたま食糧庫に入った時、そこにいたネズミを見てびっくりしました。トイレにたむろするネズミとはまったく違っているのです。こちらは、立派な建物の中で人や犬を気にかけずに悠然(ゆうぜん)と暮らしていて、穀物をたらふく食べて丸々と太っていました。

「同じネズミでも、住んでいる場所によってこうまで違うのか。」李斯はこう言ったそうです。「人間だってネズミと同じこと。結局、どこに身を置くかが問題だ。それによって、賢(かしこ)いか、それとも愚(おろ)かか、その人の価値や一生が決められてしまうのだ。」

これより李斯は、行動を起こします。一生懸命政治を勉強し、そして、身の置き所を考えました。「楚の王様は自分が仕えるだけの人物ではない」と郷里を見限って、当時の七雄(斉、楚、燕、趙、魏、韓、秦)の中で最も優勢な秦に出向きました。彼は、その賢さゆえに王様の側近に推挙(すいきょ)され、秦王朝の中枢(ちゅうすう)に入りこむことに成功します。彼の立てる作戦はことごとく的を射ぬき、やがて丞相(さいしょう)という最高位につきました。そして、始皇帝を頂点とする中央集権国家建設を成し遂げ、その才能は始皇帝を感服させるほどだったそうです。

このエピソードは、何事も頑張るには『環境』が大切だということを言っています。スポーツを一生懸命頑張りたければ強いクラブチームを目指すのと同じことです。では、勉強を頑張りたければ…そうです、高校進学実績地域ナンバーワンの、この「三島進学ゼミナール」に身を置けばよいのです。ここには勉強に対して最高の環境が備わっています。さあ、志を高く掲げましょう。そして目標に向かって一緒に頑張りましょう!


三島総本部校 岡本昌仁