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来たときよりも何かひとつ


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10年ほど前の話ですが、こんな生徒がいました。授業が終わってあいさつが済むと、皆いっせいに教室を出て帰るのですが、その生徒はいつも最後まで残り、天井を見ているような素振りでした。
ある日、その様子が気になったので、何をしているのか尋ねたところ、今日授業で習ったことを頭の中で反芻(はんすう)しているということでした。今日新しく何を覚えたのか、自分の中で整理させてから帰るという姿勢は素晴らしいと思った記憶があります。もちろん皆さん全員がそうしていたら、送迎が大混雑してしまいますが、例えば、お風呂の中であったり、一日が終わって就寝前の布団の中であったり、ゆっくり時間のある時に、今日は何を学んだのか、思い出してみるというのは有意義なものだと思います。そうした小さな日々の積み重ねが、大きな武器になるのです。我々も生徒たちの記憶に残るような授業をすべく、日々教壇に立ちます。

香貫校 宇田徳紀