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科学の力で身近な日常をより便利に!?


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突然ですが、最近のハサミに大きく2つの種類があることを知っていますか?1つは刃の部分が直線のものですが、もう一つは刃の部分が緩やかなカーブになっていて、刃が直線のハサミに比べて段ボールでも厚紙でもスパスパと切ることができ、ずいぶんと切れ味が良いと感じるものです。
人類の生活の中にハサミが生まれたのはおよそ3000年前のことだと言われ、ほぼその形状が変わることなく続いてきましたが、2012年にハサミ界において歴史的な進化がありました!それが高校生の数学で習う「対数螺旋」(=ベルヌーイの螺旋(らせん))を応用したハサミです。
これまでのハサミでも刃先より根元の方がよく切れる、ということがありました。実はハサミで最もよく切れる角度が「30度」であり、根元で切るときの角度がこれにあたるのですが、新しい形のハサミは「対数螺旋」の原理を応用し、どんな開き方をしても刃の角度を30度に保つことができるため、これまでと比べて圧倒的な切れ味の実現に成功したそうです。2012年に発売されたこのハサミは、発売からわずか8か月で150万本を超える大ヒット商品になり、最近はいろいろな所でこの形のハサミを目にするようになりました。時折、「学校で学ぶ勉強は社会で役に立つことは少ない」なんて考え方を耳にすることがありますが、とんでもありません!すべては【学んだことをいかに活かすかどうか】にかかっているのではないでしょうか?従来より良く切れるようになった【新型】のハサミ。様々な用途に利用できるものですが、皆さんが使う際にはくれぐれも怪我に気を付けてください!
修善寺校 黒川裕介