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熱くなれ


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中2の国語教科書の一番初めに、「名づけられた葉」という詩が載っています。この詩は、※1 合唱曲になっています。実は、私自身も、高校生の時に、この合唱曲を歌いました。合唱祭が行われた今の時期にこの詩を読むと感慨深いものがこみ上げてきます。「ポプラの木にはポプラの葉~」で始まる序盤、力強い旋律とともにスタート。歌っているときは、曲想というものは意識せず、何となくメロディーに乗せて、口ずさんでいるだけ。曲自体の難度も高く、歌いこなすだけで精一杯。何とか上手く歌えるように、学校が終わってから、近くの公民館の一室を借り切り、クラスでパート練習や全体練習を続けました。夕方6時ぐらいから始めた公民館での練習も、部活が終わって一人またひとりと加わり、クラスの団結力も強くなっていきました。思いがけないメンバーが参加すると、クラスの盛り上がりも最高潮に達します。例えれば、※2 フォルティッシモ。みんなでまとまったとき、人はこんなにも気持ちが高まるものかと感じました。練習は夜の9時まで、熱心なクラスは、翌日7時40分から朝練がありました。ひと昔前の神奈川県の高校の話です。アオハルだからできた、みんなと一緒だからできた、今となっては良い思い出です。 
みんなで力を合わせると、とても大きなパワーになります。これは、受験を控えた中3生にも伝えたいことですが、受験は個人戦ではなく、団体戦です。うまくいくときも、そうではない大変なときも、みんなで乗り切っていくものです。
「あいつがいたから頑張れた」
「あの時のあの言葉で頑張ろうと思えた」
中3の夏、106時間特訓は、その意味で大きな経験値となるのではないでしょうか。三進の夏も、もうすぐ始まります。自分にとってのフォルティッシモを、最高の夏を、体の細胞から熱くなろう!!

Changing , Here We Go!
( 1996 NHKアトランタオリンピック放送テーマソング 大黒摩季「熱くなれ」より )

※1 合唱曲「名づけられた葉」 1986年に飯沼信義(いいぬまのぶよし)が曲をつけたものがメジャーです。同じ詩による加賀清孝(かがきよたか)版もあり、格段に伴奏が難しいものでドラマティックな仕上がりになっています。私のクラスで扱ったものは、加賀さんが作曲された版です。
※2 フォルティッシモ 音楽の記号で「非常に強く」。イタリア語。


下土狩校 小林一弥