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ともしびを高くかかげて


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汗が光る 汗が光る
ランナーは走る ひたすらゴールをめざして 長い道のりを走ってきたが この峠をこえれば 夜明けが近づくはずだ
あともう少しだ もう少しだ
あえぎながら走る後ろから 思い出が追いかけてくる
えんぴつが短くなるまで頑張った テスト勉強
つきぬけるような青空のもと 汗をぬぐった部活動
先生にしかられた日のことも 忘れはしない 忘れはしない
後ろを振り返りはしない どんなに苦しく どんなに気持ちが落ちこんでも立ち止まったりはしない
どんなにもどりたいと思っても 
過ぎ去った日々は もう返りはしないのだ
走り続けよう 走り続けよう
友と一緒に 走り続けよう
吹く風に あとずさりしながらも 
冷たい雨に ずぶぬれになりながらも
後ろから続くものを 信じて走れ 
闇をつきぬけて走れ
希望の力 
ともしびを高くかかげて

これは、1995年に私の中学で、中3生へエールをこめて、在校生から送られた詩です。学年全体から広く詩に使いたい言葉を募り、その言葉を集めて作られました。言葉を組み合わせる際に、私も参加しましたが、阪神淡路大震災の直後ということもあり、日本全体の社会状況が決して明るくないなかで、どのような言葉を、卒業される3年生に向けて贈るべきか、非常に悩んだことを思い出しました。やはり、前を向いて、希望の力をもって、ともしびを高くかかげて、次のステップへ歩んでいこうという感じがよいのではないか、という結果に至りました。現在の日本も、環境は異なりますが、異なる次元の課題に直面しています。その中で、いかに希望の光を見出し、ともしびを高くかかげていくべきなのか、25年前の中学生の言葉ですが、現在の小・中学生のみんなにも響くところがあるのではないかと思います。情報が多すぎて、不安なこと、迷うこともあるかもしれません。そんなときは、私たちにお任せください。ともしびを一緒に見つけていきましょう。

下土狩校 小林一弥