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やる気ファースト?行動ファースト?


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今までスポーツとの兼ね合いで英語のみ通っていた小学生A君が、今月になり算数国語コースも追加しました。「最初だから分からないところがあるかもしれないけど、頑張ろうね」と伝えて、授業開始。その日の授業は、初めて習う内容に「へえ、そうなんだ。」というものではなく、どちらかと言うと定着をはかるための練習多めの授業でした。最初のうちは少し不安そうな顔をしていましたが、何と40分後には自分から挙手をする姿に、私も嬉しくなってしまいました。後日お母さんとお話すると「帰りの車の中で『楽しかった』って言ってました。勉強で『楽しかった 』なんて言ったのは初めてですよ。」と更に嬉しい一言。

さて、勉強に対しての「楽しさ」は2種類に分かれると、私は思っています。1つは「今まで知らなかったことを知る楽しさ」、言いかえれば「好奇心」を根源とするものです。もう1つは「できるようになる楽しさ」、つまり「達成感」を得られる類たぐいのものです。A君が感じた「楽しさ」はこちらであったと思われます。そして、この2つの「楽しさ」が両輪となったとき、その教科・単元への理解度は飛躍的に増していくのです 。

小学校低学年、小学校高学年、中学生…と段階が上がるごとに、後者の「楽しさ」は失われ、努力は義務感に変わってしまいがちです。「やりたいこと」「やらなければならないこと」に囲まれ時間に追われ、練習を重ねてできるようになる「楽しさ」が失われてしまうのですね。場合によっては「やる気が起こらないから勉強したくない」というスパイラルが起こることもあります。しかし、ここで発想を転換します。逆に考えれば、「できる→楽しい→やる気になる」という連鎖を作ることができるはずなのです、A君のように!

三進には、この2つの「楽しさ」があります。それは、マンガを読んだりゲームをしたりする時のような「楽しさ」ではありません。しかし、与えられたものではなく自らの努力によって得られる「楽しさ」こそが本質であると信じ、三進教師は日々の授業に臨んでいます。

沼津本部校 太田 泰弘