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特別な人物にするために


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白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

中2三省堂の国語の教科書に登場する。若山牧水の短歌です。鳥が空と海に浮かび上がる様子が詠まれています。若山牧水は、1920年から沼津に移住しました。「若山牧水記念館」があるように沼津を代表する歌人であることは認識していました。しかし、最近、沼津間門校から500mほど行ったところに「牧水旧居跡の碑」を見つけました。旧居跡、つまり、牧水の家が校舎のすぐ近くにあったのです!国語の教科書に掲載される歌人が、今から約100年前に、近所に居たことを想像すると、教科書に掲載されている歌の印象もまた変わってきます。

鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

牧水は旅の歌人と呼ばれることもあるように、旅を愛していました。旅を愛していた自分自身に白鳥を重ねていた、三十一文字(みそひともじ)かもしれません。そんな、牧水が終の棲家(ついのすみか)に選んだ場所が、沼津間門校の近所です。100年前、牧水は、千本松原の景観に強く惹(ひ)かれて沼津への移住を決めたと言われています。自宅から散歩がてらここ(東間門)に来ていたかもしれません。そんなことを想像すると、何かとても不思議な気持ちになります。私にとって、若山牧水は活字の中の人物でした。教科書に登場する4文字の歌人でしかありませんでした。しかし、「牧水旧居跡の碑」と出会ったことにより、特別な人物になりました。国語の歌人、歴史・地理の重要語句を覚えるにはどうやったらいいかと質問されることがあります。その方法の1つは「特別」なことを付け加えることだと思います。今回の例でいうと「牧水旧居跡の碑」がその特別なことです。近所に住んでいる方はぜひ、牧水旧居跡を探してみて下さい。きっと、牧水が特別な人になるはずです。
沼津間門校 杉山敦雄