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1音にかける思い


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昨年あたりからよく耳にするようになった言葉の1つに「NFT」という言葉があります。これは、Non Fungible Tokenの略で、偽造不可能なデジタルデータのことです。デジタルデータでありながら、複製も偽造も出来ないという点から、「製作者の権利を守れる。」ということや、「個人の財産としての価値がある」ということで近年注目を集めています。そのNFTについての話題で最近興味深かったのが、「日本を代表する音楽家の一人、坂本龍一が映画戦場のメリークリスマスのテーマ曲を、595音に分けて1音ずつNFT化して販売。」というものでした。この曲は1983年に日本で初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞した作品です。しかし、すごい作品だとは理解できますが、1音だけ手に入れても音楽として聴くことはできません。どんな人が欲しがるのでしょうか。その答えは、購入者自身が言っていました。「坂本龍一の昔からのファンで、1音聴くだけで気持ちが高まる。」というのです。なるほどなあと感じました。演奏者の1音にかける思いが伝わったのでしょう。たとえ1音であっても、こころに大きく変化をもたらすことが出来るのならば、その1音はその人にとって宝物です。様々な環境が変わりゆく現代です。三島進学ゼミナールもCHANGE & CHALLENGEを合言葉に3月から大きくかわります。ただ、生徒の実力アップのためにという思いはかわりません。生徒のこころに届く授業をできるように、新年も教師一同全力で指導してまいります。
かわせみ校 森下謙太郎