三島進学ゼミナールでは、模試を実施していますが、中３の夏以降は、静岡県公立高校入試の出題内容にそった、「静岡県進学模試」を行っています。先日、生徒から「勉強はしているのに、模擬試験の結果が思うようにいかなかった。」と相談を受けました。家庭学習の話を聞くと志望校合格に向けて、本当に頑張っている様子でした。だからこそ、不安になったのでしょう。この生徒に伝えたのは、「模試結果の使い方」です。三進で行っている模試の結果には、問題ごとに正答率が記載されています。同じ１問、同じ１点であっても、正解者が全体の90％の問題もあれば、10％を切っている問題もあります。そこに目を向けることで、「今、何をすべきか」が見えてきます。難しく理解できていない問題があると、そこにばかり目が行きがちです。もちろん、出来ない問題を出来るようにすることは素晴らしいことですので、塾で質問もして、出来るようになって欲しいです。しかし、50％~60%の生徒が正解していた問題を間違えているのに、その見直しがおろそかになっていることがあります。解答や、解説をみて解き方がわかると、「わかる！大丈夫！」と思ってしまいやすいですが、実際には、解答・解説をみて『理解できること』と、『解けること』は違います。この内容を話し、模試の結果を一緒に見ながら、具体的に力をいれるべき単元を伝えると、彼の不安そうだった目は、やる気が高まった目に変わっていました。
　高校入試が迫り、生徒は本当に良く頑張っています。どうすればいいのかと不安になったときに、指針となれるよう、これからも全力で生徒達を応援してまいります。

かわせみ校　森下謙太郎