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ノーベル賞は身近なところから!


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先週、ノーベル賞の発表がありました。そこで、今回はノーベル賞について書きたいと思います。
ノーベル賞は、ダイナマイトの発明をしたアルフレッド・ノーベルの遺言により始まった世界的な賞であることは多くの人が知るところです。では、どうしてノーベルはノーベル賞を作り、莫大(ばくだい)な遺産を人のために使おうと思ったのでしょう? ノーベルの発明品は、ダイナマイト以外にも多くあり、中でも爆発的に売れたものがありました。それは、軍事用の火薬や兵器でした。ノーベルは、自分の発明が世の中のためになっていると信じていましたし、現に当時の軍事産業や技術に大きな影響を与えていたことは間違いありません。そんな中、ノーベルの兄が亡くなり、新聞はノーベル自身が亡くなったと勘違いし、「死の商人死す!」という記事を出しました。記事を読んだノーベルはショックを受け、自分が死んだ後、人々にどう思われるかを考えたと言われています。そして、彼が残す財により基金を設立し、「人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」という遺言を残し、それが賞の創設の一因になったそうです。自分の名誉を守りたいと考えたのがきっかけだったとはいえ、世の中に多大な影響を及ぼす科学者や文学者たちが多く出ることを望み、また彼らの研究に励みとなったこと、それこそが彼の功績であると私は思います。

先日、中3の理科の授業で「振り子はどこまであがるのか?」と生徒に問いました。多くの生徒が、「元の高さより低くなる。」と答えましたが、ある生徒は、「元の高さと同じ高さまで上がる。」と答えていました。私は思わず、「それはノーベル賞だ。」と言いました。というのは、テストでは、エネルギーの学習で変換効率を求める問題が出ますが、実情はエネルギーの変換効率は低く、変換率を上げていくことが今後の我々の生活をより豊かにしていくことに繋がると考えているからです。そんなことを生徒と共に学びながら、生徒たちが将来、世の中の役に立つ人になってほしいと願うばかりです。

富士宮校 日比 剛