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「英語」と「米語」


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10月に入ってだんだんと涼しくなり、すっかり秋を感じる季節となりましたね。さて、秋は英語で"Fall"と"Autumn"の二つの言い方がありますが、生徒からもよく聞かれる質問の一つで、みなさんはこの二つの違いを知っていますか?
"Fall"はアメリカ英語、"Autumn"はイギリス英語で、文法的には勿論どちらを使っても構いません。実は私たちが認識している「英語」にはいくつか種類があり、英語を専門とする人達はよく「英語」と「米語」など、分けて言うことがあります。そして私たち日本人に聞き馴染みがあり、また基盤として学習しているのは「英語」ではなく「米語」の方なんです。

アメリカ英語は「R」の発音を舌で大きく巻くのが特徴です。私たち日本人は、この「R」が巻かれていれば巻かれているほど、綺麗に、そして英語っぽく聞こえるのです。それに対し、本場のイギリス英語はあまり舌を巻かず、また「T」をはっきりと発音します。例えばハリーポッターの映画を見ると、役者のほとんどがイギリスの方なので"Potter"の発音が「ポタァ」となっているのがわかります。(アメリカ英語だと「Po」を「パ」と発音し、「T」の音も小さくなるので「パラァ」となります。)他にも世代を問わず、多くの日本人に親しまれている「ビートルズ」の曲が聞き取りやすく、私たち日本人にとって歌いやすいのも、イギリス英語があまり舌を巻かないために、日本人の英語の発音に近いからだと言えるでしょう。(よく受験生がリスニングの練習として、ビートルズの曲を聴きながら英語の勉強をすることもありますね。)

ちなみに、世界で最も上品で綺麗な英語とされているのは "Queen’s English" (クイーンズ・イングリッシュ)と呼ばれており、英語の本場であるイギリスのエリザベス女王が話す、王族や上流階級の英語です。この発音に近い話し方をすると、本場でも「おっ」となりますが、これは生まれながらの言葉遣いや育ちからなるもので、現地の人でも中々真似するのは難しいのです。
アメリカ英語とイギリス英語だけでも、単語の使い方や発音以外に、勿論文法的な違いも多くあります。この先、私たちの聞き慣れたアメリカ英語だけでなく、イギリス、オーストラリア、カナダなど、様々な英語がリスニング問題で使われる機会が増えていくでしょう。すでに英検の上級や、TOEICには色んな国の英語が取り入れられています。みなさんも機会があれば是非、色んな洋画を見たり、洋楽を聴いたりして、その違いを探してみて下さい。